不動産テックとは
2020.06.17
今回は、コロナウイルスで感染が危惧される中で、来店をキャンセルされるお客様にVRで内見をして頂く「イツデモ内見」という不動産テックをご紹介させて頂きます。
そもそもVRとは「Virtual Reality」の略で、「人工現実感」や「仮想現実」と訳されています。
ここには「表面的には現実ではないが、本質的には現実」という意味が含まれ、VRによって「限りなく実体験に近い体験が得られる」ということを表します。
VRを通したリアルな体験が、あたかも現実であるかのように感じられるということです。
あらゆるところで見るようになったVRゴーグルを装着すると、視界の360°が覆われ、限りなく現実に近い世界に没入する感覚が得られます。
また、近年提供されているVRコンテンツはリモコン操作によって自分の動きがVR映像内に反映されるため、よりリアルな体験が得られるようになりました。
特に他分野に先行して多くのコンテンツを提供し始めたのがゲームや音楽のライブなど、エンターテインメントの世界であり、VRの普及に貢献しています。
また、どこにいても教室と同じ授業が受けられる教育関連、遠隔地から手術や治療を支援する医療や介護、現地に行かなくても体感できる観光や住宅販売など、さまざまな分野へVRの利用が広がっています。
今年のコロナ禍ではこのVRがあらゆる場面で活用されることになりましたが、不動産業界では物件の内見をVRで行うVR内見が主流となりつつあります。
当社でもVR内見を以前から導入しており、新型コロナウイルスの影響を受けて本格的に非対面接客にシフトチェンジを行いました。
そこで今回は、当社が利用しているVR内見システム「イツデモ内見」をご紹介します。
実際に現地に行かなくてもバーチャル上で、賃貸のお部屋の内見が出来ます。
お部屋検索サイトはコチラ▶https://itsudemo-n.jp/
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「イツデモ内見」の基本的な使い方は一般的な物件ポータルサイトと同じです。
「イツデモ内見」のウェブページにアクセス頂き、まずお客様の希望条件を入れて頂くと、希望の賃貸物件の一覧が検索され出てきます。
物件を選択すると間取り図や物件情報、物件写真を見ることができます。
他のポータルサイトと違う点は、上部にバーチャルツアーが嵌め込んであり、サイト内でバーチャル内見をすることができる点です。
また地図からも自分の住みたいエリアの賃貸物件を検索することができます。
こちらの不動産テックのポイントはウェブ上のVRで360°賃貸物件の内見ができる仕組みとなっていることです。
バーチャルツアー内では、実際に営業マンの設備紹介動画がはめ込まれていたり、採寸サイズが入っていたりと必要なお部屋の情報なども確認することができます。
また、お客様自身で賃貸物件の中を歩いてるかのような感覚で内見できるのもポイントです。
賃貸物件をVRでご確認頂く方法で、直近でもコロナウイルスでキャンセルされたお客様に対して4件の申し込みを頂くことができました。
それでは実際に、賃貸物件の内見をしていきましょう。
まずお部屋の外ですが、VRで360°好きな方向を見ることができます。
バーチャル上にいくつか「i」のマークのインフォメーションマークがあります。
こちらをクリックすると、お客様の知りたい詳細な情報が格納されていたり、営業マンが設備の説明などを行ってくれます。
そして、バーチャル内の三角マークをクリックすると移動が可能です。
外観同様、室内も内見可能となっています。
室内のポイントとしては、まずお部屋の外の状態が窓からくっきり鮮明に見えるということです。
これは、AIを活用し明度の異なる写真を複数連写で撮影(自動で最大11枚)し、アプリがその複数の写真の良いところだけを合成し1枚の綺麗な写真を作り上げているのでこうなります。
この写真をバーチャル化することにより、このようなクオリティの高いバーチャル空間を作ってくれます。
そしてもう一つのポイントは外観同様インフォメーションマークです。この室内にはカーテンレールのサイズが格納されています。
今後はこちらから更にカーテン購入にアクセスできるようにしていければと考えております。
それでは更に室内をみていきましょう。
洗面所や浴室も内見が可能です。
実際の内見でお客様が見たいと思うようなところは内見できるようになっております。
1階同様、クオリティの高いバーチャル空間のため、2階から見た外の景色もしっかりと見ることもできます。
また、移動方法としては三角マーク以外にも右側の部屋のカテゴリをクリックしていただくと簡単にその場所へジャンプすることができます。
その他の機能としては間取り図面の表記も可能で、間取り上で見たい部屋にジャンプすることも可能です。
さらに、バーチャル内にある地図マークをクリックするとGoogleマップの地図機能が立ち上がります。
賃貸物件の周辺の施設やスーパーや道路情報なども確認することができます。
特にコロナウイルスで外出規制がされている中で、物件の周辺を確認してみるのも不安ですが、Googleストリートビューで更に物件の周辺環境の確認もすることが出来る点も嬉しい点です。
利用者数の多いGoogleマップの機能とも連動しているため大変使いやすいテクノロジーとなっています。
それではVR内見と実際の内見にはどのような違いがあるのでしょうか?
それじれのメリットとデメリットを取り上げることで比較していきます。
VR内見のメリットとデメリット
〈メリット〉
・物件を見に行かなくても良い
・全国どこでも海外からでも多数の物件を内見できる
・建築途中、リフォーム中の物件も仮想体験できる
・不動産会社の店舗で内見ができる
・自宅で好きな時間に内見が可能
・入居中の物件も遠慮なく内見できる
〈デメリット〉
・ある程度までは内見できるがまだ100%ではない
・VR内見で気分が悪くなる、VR酔いする場合がある
・物件の内部はわかるが、外観、現地や周辺環境まではわからない
実際の内見のメリットとデメリット
〈メリット〉
・自身の眼でチェックするので物件の良し悪しが明確になる
・内部だけではなく、建物全体と周辺環境までわかる
・納得がいくまで設備や内装などすみずみまでチェックできる
・安心して入居できる
〈デメリット〉
・物件を見に行くのに時間がかかる
・複数の内見は煩わしい
・入居中の物件は内見できない
・不動産会社と内見のスケジュール調整が面倒
以上のVR内見と実際の内見の違いをしっかりと理解し、VR内見をして気に入った物件のみ実際に内見をするというようにうまく併用していくことがポイントとなってきます。
以上、簡単にバーチャルで360°賃貸物件のご紹介・内見が可能な不動産テック「イツデモ内見」のご紹介でした。
そして今現在、コロナウイルスの影響で外出規制があるために注目される機能ではありますが、このような規制がなくとも普段活用するにあたっても便利なものとなっています。
ぜひ参考にしていただければと思います。
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