
賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
不動産の営業において、反響を上げる事が必須ですが、どのようにしたら、もっと反響率を上げられるのだろうと、悩んでいる不動産賃貸管理会社は多いでしょう。
単に、ポータルサイトに物件の情報をあげっぱなしでは、空室が増え続けている昨今において、反響率は下がっていくばかりです。
今回の記事では、なんと、反響率が30倍〜60倍にもアップすると考えられている、バーチャルのホームステージングを用いる事について詳しく解説させていただきます。
バーチャルホームステージングの活用は今後、WEBの反響を中心として賃貸管理会社が生き残っていくために非常に重要だと考えられます。
まだ、ホームステージングを用いていない会社や、ホームステージングを導入したものの、なかなか反響につながらないと感じている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
nodalviewのホームステージング実例
◆反響営業とは
営業には大きく分けて「源泉営業」と「反響営業」の二つの方法があります。
源泉営業とは、営業マンが能動的に顧客を探し出すタイプの営業活動を指します。
例えば、電話や訪問、飛び込みなど、あるいは顧客データベースを用いて、過去の取引先や潜在的な顧客にコンタクトを取ることも含まれます。
しかしながら、不動産営業の中でも賃貸管理業では源泉営業の方法を取ることはほとんどなく、特に昨今では「反響営業」を行う事がほとんどです。
反響営業とは、顧客からの問い合わせや反応をもとにして営業活動を展開するタイプを指します。
例えば、広告やウェブサイトを通じての問い合わせ、展示会やセミナー後のフォローアップなどがこれに該当します。
反響営業は、既に興味や関心を持った顧客とのやり取りが中心となるため、成約率が高い場合が多いです。
◆反響営業の流れ
特に不動産営業において、WEBマーケティングが充実した昨今では、ほとんどが反響営業です。
反響営業の流れは以下の通りです。
顧客はWeb上の広告や情報から、気になる物件を見つけ、そのサイトや会社にWebフォームや電話、メールで問い合わせをします。
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不動産会社のスタッフが問い合わせに応じ、物件の詳細や空室状況などを説明します。(顧客の希望や条件に合わせて、適切な物件を提案することも行います。)
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実際に物件を見たいという顧客の要望に応じて、物件の内見を手配します。
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物件の特徴や周辺環境、利便性などを強調し、顧客にとって魅力的なポイントをアピールします。
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顧客が物件に満足し、契約を進めることを決定した場合、契約の手続きを行います。
◆反響率とは
不動産営業における「反響率」は、営業活動やマーケティング活動に対する顧客からの反響や反応の割合を示す指標です。
具体的には、ある期間内に行われた特定の営業・宣伝活動に対して、いくつの反響(問い合わせや訪問、電話など)があったのかを率で示す数字です。
反響率の計算方法は以下のようになります。
反響率(%)=総アプローチ数(例:発送したDMの数やWEB上に表示された広告の数など)➗実際の反響数×100
この反響率を使って、どのマーケティング手法や営業活動が効果的であるのか、あるいはどのターゲット層にアプローチすると反響が多いのかなどの分析が行えます。
不動産業界に限らず、多くの業界でこの反響率は重要なKPI(Key Performance Indicator)として用いられています。
ホームステージングをすれば、ホームステージングをしていない物件より、反響率が上がります。
ホームステージングによって、物件が「住みたい」と感じる暮らしのシーンが描かれます。
これにより、顧客は物件に対する感情的なつながりや憧れを持ちやすくなります。
また更に重要なのは、ステージングされていない他の物件と比較して、ステージングされた物件は明らかに差別化され、顧客の記憶に残りやすくなります。
このように、ホームステージングは物件を最適な状態でプレゼンテーションすることにより、顧客の興味や欲求を引き出しやすくする効果があります。
数年前までは、物件紹介のためのホームステージングは、実際の家具や家電を配置し、造花で植物を配置するなどをしていました。
ホームステージングされた部屋を、実際にカメラで写真を撮り、物件の紹介をするチラシや雑誌に載せていました。
Web上での掲載だとしても、そもそも画像を撮る必要があることは変わりないので、同様にしてリアルな家具や家電、植物などを配置して、撮影したものをWeb上に載せている方法も使われました。
しかしながら、リアルな家具などを配置する場合は、多くのデメリットがあります。
・家具や家電を揃えるコストが大きくかかる
・どの物件にも、同じ家具や家電が映ることになる
・家具や家電を保管するスペースのコストがかかる
・物件から物件へ、家具や家電を運ぶ手間とコストがかかる
・家具や家電を保管するためのスペースが広く必要になり、そのスペースが雑多になる
・家具や家電の流行が目まぐるしく変わっていく
・植物を起きたくても枯れてしまうし、造花では雰囲気が良くない
上記のような様々な理由により、リアルな家具や家電を使ったホームステージングは、現実的に活用しにくいと考えらえます。
結果として「ホームステージングは手間とコストがかかる」という事が言え、非現実的になります。
ここでご紹介する、バーチャルなホームステージングなら、リアルな家具などを用いてホームステージングするデメリットは、すべて解消される事になります。
そして、以下のようなメリットがあると考える事ができます。
印象の向上
ホームステージングを行うことで、物件の印象が良くなります。
空の部屋よりも、家具や装飾が配置されている部屋の方が暖かみがあり、生活感が出てくるため、見る人にとって惹かれるポイントとなります。
空間の使い方の提案
家具や装飾品を配置することで、その部屋や空間の有効的な使い方を提案できます。
例えば、狭い部屋でも効果的な配置で広く感じさせることができるため、物件の魅力を引き出すことができます。
競合との差別化
多くの賃貸物件が似たような条件や価格で市場に出されている中、ホームステージングは物件を他の競合から差別化する要素となります。
これにより、物件の魅力や特徴を際立たせ、高い入居率を実現することが期待できます。
経費の軽減
バーチャルでのステージングは、実際の家具や装飾品を購入、設置、管理する必要がないため、経費を大幅に軽減できます。
さらに、リアルな家具の搬入・搬出の手間やコストもかかりません。
本物の家具を用いた場合のストックする家具を片付けるスペースが不要
実際の家具を使用すると、その保管場所や管理が必要となります。
しかし、バーチャルでのステージングなら、物理的なスペースを必要とせず、その分、他の用途や活用方法にスペースを使えます。
反響が上がる
魅力的にステージングされた物件は、見る人の興味を引きやすくなります。
その結果、問い合わせの数や実際の物件を見に来る人の数が増える可能性があります。
以上のメリットを通じて、賃貸管理会社は物件の価値を高め、より多くの顧客に興味を持ってもらうことができます。
また、バーチャル技術の進化により、これらのメリットは今後さらに大きくなると予想されます。
ホームステージングの実例
ホームステージングを行う時に、大事なことやポイントとなることを解説させていただきます。
ホームステージングを行うにあたって、絵や植物が飾られていることは大切です。
インテリアのクオリティを上げて、雰囲気をよくするためには、魅力ある物件として魅せるために必須のアイテムになります。
ところが、これをもしバーチャルで行わないとすると、植物や絵の管理や取り扱い、移動などには大変な労力やコストがかかってしまいます。
しかし、バーチャルであれば、コストはゼロで、素敵な印象になるものを一瞬で配置する事ができます。
壁に絵をかけるための留め具を指したり、穴を開ける必要もありませんし、植物の水やりももちろん必要ありません。
植物や絵のあるお部屋は、プロモーション的にも雰囲気が良く、反響を集められるきっかけになります。
反響率を上げるのに 一番大事な部分は、プロモーションの画像を撮る時に、そもそも物件の状態が悪ければお部屋を紹介する画像が、良い印象に仕上がる事がありません。
お部屋のそもそものインテリアやデザインの印象はとても大切になります。
また、このプロモーション写真の質が良くないと、その上におしゃれなデザインのバーチャル家具や絵を置いても、不自然で違和感のある画像が出来上がってしまい、サイトを見ている顧客にとって魅力的に映りません。
インテリアやデザインが良いお部屋で、写真の質を良くしてステージングをしていくということがとても大事なポイントになります。
お部屋の一部をリノベーションすることにより、お部屋の印象を良くして家賃をアップする事ができます。
そのようなお部屋を、Web上で紹介するときに、効果的な写真を用いる事ができると良いでしょう。
その際に、バーチャルでのホームステージングは必須になります。
あとでも述べますが、反響率をなんと60倍までにもアップする事が可能になります。
その際に、重要なことはホームステージングにおいて「床を隠す」工夫です。
お部屋の一部をリノベーションした場合に、壁紙や天井を張り替える事は、コスト的にも抑えられ、リノベーションも比較的簡単にできるために、よくある方法です。
しかしその場合に、古い床のままである場合が多く、この床の雰囲気によっては、好印象が持ちにくくなります。
そこで、反響を上げるためには、床をなるべく隠すホームステージングが出来ると良いでしょう。
以下に実例を紹介させていただきます。
すべて、床の古びた印象を出さないために、なるべく床を見せないステージングをしている例です。
ーー実例1ーー
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ーー実例2ーー
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ーー実例3ーー
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ーー実例4ーー
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ーー実例5ーー
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上記の例は全て、お部屋の一部のリノベーション(天井の張り替え、壁の張り替え、棚をつける)だけを行い、ホームステージングによりお部屋の印象をよく見せている実例です。
実際のホームステージングの実例を他にもご覧ください。
こちらはすべて「フォトステ」を使ったバーチャルなホームステージングの実例です。
ビフォアとアフターの違いをよく見ていただくことができます。
ーー実例1ーー
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ーー実例6ーー
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ーー実例7ーー
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このように、バーチャルなホームステージングをするだけで、プロモーション画像のお部屋の印象が変わり、反響率が格段に上がります。
上記の表を見ていただくとわかるように、通常の写真での反響と比べると、バーチャルでのホームステージングを施した写真を掲載した場合は、反響が格段にアップしています。
4つに分かれているのは
・通常写真:リノベーションをしていないそのままの物件でも、ホームステージングをすれば通常写真に比べて反響は約30倍になる
・新築:新築の物件は、そのままの写真を用いるより、ホームステージングをした写真を掲載すれば、約40倍もの反響になる
・フルリノベ:お部屋を丸ごと、間取りや床や天井までリノベーションした場合の物件は、そもそも反響がありますが、ここにホームステージングをすれば約46倍もの反響アップです。
・ワンポイントリノベ:壁や天井をリノベーションしても、コストのかかる床のリノベーションはしない場合や、特に間取りまでは変えないワンポイントリノベがあります。この場合も、ワンポイントのリノベーションといえど、バーチャルなホームステージングを行えば、反響は60倍にも上がります。ただしその場合、床をリノベーションしていない時には、ホームステージングで床を見せないように家具を配置するなどの工夫が必要になります。
単に、バーチャルのホームステージングが効果的なだけでなく、ここまでにご紹介した事例をご覧いただいてもわかるように、そもそものお部屋が一部でもリノベーションされていると、ホームステージングして仕上がるプロモーションの画像が、とても印象的で魅力的なものになることがわかるでしょう。
そこで、反響率を上げるためにホームステージングを導入するだけでなく、リノベーション事業と併せて活用することで、相乗効果により反響率を上げられる事になります。
▶︎参考記事:賃貸物件のリノベーション提案で空室対策と経営改善!
近年では、GoogleマップのMEO効果を有効活用して、マーケティングを行う方法が、どんどん使われるようになってきています。
この際に重要なのは、Googleマップのプロフィールの設定の中で、自社の商品をしっかり紹介して、商品を「見せる」対策が必要です。
これが不動産賃貸会社ならば、自社がどのような商品(物件・お部屋)を扱っているかという事をGoogleマップ上で紹介する必要があります。
その際に、商品として物件を紹介しながら、使ってある画像が魅力のないものでは効果は期待できません。
効果が期待されないどころか、悪い印象を持たれてしまう可能性さえ出てきてしまいます。
そこで必要なのが、見た目の印象の良い、お部屋の雰囲気を気に入っていただける物件の写真を載せる事です。
明るくて、画質の良いおしゃれなインテリアの画像を掲載できれば、Googleマップを見る人の目に留まりやすく、印象に残りやすい会社として、関心を持っていただく事ができます。
会社の価値が、Googleビジネスプロフィール上で評価される時代です。
これは特別な事でなくとても一般的なことになっているため、美しいプロモーション画像が掲載されていることはとても重要になります。
しかし、不動産業界では、まだまだこのGoogleマップ上での紹介を取り入れている会社が少ないため、早く取り組めば、その分他の会社との差別化ができるので、大変有効です。
バーチャルホームステージングなら
おすすめはこちらです!
▼フォトステ▼
今回の記事では、「不動産テックのTATSUJIN」8月度オンラインサロンでご紹介させていただいた内容を元に、反響率を上げるための方法として、バーチャルホームステージングの導入と活用について解説させていただきました。
オンラインサロンの参加企業の方からの「反響アップのために取り組んでいることありますか?」というご質問に対して、お答えさせていただいた内容になります。
詳しくは、こちらの動画もぜひご覧ください。
なお、不動産テックTATSUJINのオンラインサロンは、毎月第3金曜日11時〜12時に開催しております。
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