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不動産会社のホームページ集客に効果的な6つのポイント

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不動産会社のホームページ集客に効果的な6つのポイント

ホームページからの問い合わせが少ない、アクセスはあるけど反響につながらない――

そんな課題を抱える不動産会社は珍しくありません。

昨今、物件情報をただ掲載するだけでは他社と差別化できず、ユーザーも“当たり前”と見なす時代です。

本記事では、SEO・UX・コンテンツ・運用の4視点から、「何を」「どのように実践するか」にフォーカスした6つの成功ポイントを解説します。


<目次>
物件情報の充実だけでは不十分な理由
集客力の高いホームページとは
実践すべき6つのポイント
 ①地域名+物件種別を活かしたSEO
 ②問い合わせを促すCTA
 ③顧客目線のコンテンツ作成
 ④SNS・Googleマイビジネスとの連携
 ⑤定期的な更新と運用体制
 ⑥ブログ・コラムで専門性訴求
集客効果を高める運用のコツ
まとめ


物件情報の充実だけでは不十分な理由

不動産会社の多くがホームページに力を入れる際、まず取り組むのが「物件情報の充実」です。

住所、間取り、価格、設備といった基本的な情報を丁寧に掲載し、写真や地図を添えることで閲覧者の興味を引こうとします。

もちろん、これらの情報は重要ですが、それだけでは不十分です。

なぜなら、競合他社も同様に同じような情報を掲載しているため、ユーザーにとっては「どの会社も似たり寄ったり」に見えてしまうのです。

つまり、物件そのものではなく「どの不動産会社から借りる・買うか」が選ばれる判断材料になってくるのです。

また、顧客はただ情報を並べられるだけでは動きません。

比較検討を前提として複数のサイトを閲覧し、「信頼できそうな会社かどうか」「自分の希望に寄り添ってくれそうか」といった“安心感”や“共感”の要素を求めています。

そのためには、実際のお客様の声や取引事例、周辺環境の紹介といったコンテンツが必要です。

たとえば「近くに保育園やスーパーがある」「夜も明るく治安がよい」など、実際の暮らしが想像できるような情報が良いでしょう。

ホームページ集客を成功させるには、単なる物件情報の羅列から一歩踏み出し、「この会社にお願いしたい」と思ってもらえる情報設計が必要不可欠です。


集客力の高いホームページとは

物件情報を充実させるだけでは、他社と差別化が難しいことは前述のとおりです。

では、実際に集客につながっているホームページには、どのような特徴があるのでしょうか。

不動産会社が取り組むべきポイントは、大きく分けて3つあります。


地域密着型のコンテンツ設計

まず重要なのが「地域密着」です。

検索エンジンで上位に表示されるためには、「○○市のファミリー向け賃貸特集」や「○○駅周辺の人気エリアランキング」など、具体的でニッチなコンテンツが必要です。

エリア特化型の情報は、物件を探しているユーザーにとって“今まさに欲しい情報”となりやすく、クリック率や滞在時間の向上にもつながります。

単なる物件紹介に留まらず、その地域で生活するメリットや注意点まで網羅したページを作ることで、検索流入の増加と信頼の獲得が期待できます。


スマホ対応と読みやすい構成

次に見逃せないのが「スマートフォン対応」です。

ホームページ訪問者の7〜8割がスマートフォンからアクセスしていると言われており、パソコン中心のレイアウトでは離脱率が高くなる傾向があります。

スマホでもスムーズに閲覧できるように、タップしやすいボタン配置やスクロールしやすい情報構成、適切な画像の配置が求められます。

特に物件画像や地図はスマホでの表示を意識して、横幅いっぱいに見せるなど視認性にも配慮しましょう。


お客様の声や事例の掲載で信頼性UP

最後に、信頼性を高めるコンテンツとして欠かせないのが「お客様の声」や「実際の取引事例」の紹介です。

例えば、「初めての家探しで不安だったけれど、親身に対応してもらえた」といった体験談や、「○○エリアで築浅物件に決めた理由」など、実際の顧客の声は、これから問い合わせをしようとする顧客にとって非常に心強い材料となります。

掲載する際は、可能であれば実名や顔写真(掲載許可を得たうえで)を加えることで、より信頼感を醸成できます。

また、「どんな悩みを持っていたか」「どう解決したか」を掲載すると、同じ悩みを持つ新規顧客の行動を後押しする強力な後押しになります。


実践すべき6つのポイント

ここからは、実際に不動産会社がホームページ集客を成功させるために取り組むべき具体的な施策を、6つのポイントに分けて解説します。

いずれもすぐに取り入れられる内容ばかりですので、現状のサイトと照らし合わせながらご覧ください。


①地域名+物件種別を活かしたSEO

集客を考えるうえで、まず取り組みたいのがSEO対策です。

中でも効果的なのが、「地域名+物件種別」という組み合わせのキーワードを意識したコンテンツ作成です。

たとえば「豊中市 中古マンション」「川越駅 1LDK 賃貸」のように、検索ユーザーが具体的に探している条件をページタイトルや見出しに組み込みます。

こうしたキーワードを自然に本文にも織り交ぜることで、検索エンジンに対して「このページはこのエリア・この物件種別に特化している」と明確に伝えることができます。

さらに、物件一覧ページだけでなく、各地域に特化した「エリア紹介ページ」や「周辺環境ガイド」「交通アクセスの解説ページ」を作成することで、地域密着の専門性をアピールし、サイト全体の評価を高めることにもつながります。


②問い合わせを促すCTA

ホームページにアクセスしたユーザーが、実際に「問い合わせ」や「内覧予約」といった行動を起こすには、自然な導線設計が不可欠です。

その中心となるのがCTA(行動喚起)です。

CTAとは、「今すぐ問い合わせる」「無料相談はこちら」などのリンクやボタンのことを指します。

これを、物件詳細ページの下部や、スマホで常に表示される固定バナー、記事の途中などに戦略的に配置することで、ユーザーが迷わず次のアクションに進みやすくなります。

CTAの文言や色、配置は一度決めたら終わりではなく、定期的にA/Bテストを行って最適化していくことも大切です。

「クリック率が高い文言は?」「スマホとPCで違いはあるか?」といったデータを分析することで、反響率をさらに引き上げることが可能になります。


③顧客目線のコンテンツ作成

多くのホームページが集客に苦戦する理由のひとつが、「会社目線で作られている」ことです。

たとえば、専門用語ばかりで構成された説明文や、自社の強みばかりを強調したページは、顧客にとって理解しづらく、共感もされにくい傾向にあります。

そこで重要になるのが「顧客目線」に立ったコンテンツ設計です。

たとえば、「初めての引越しで不安な方へ」「子育てに向いているエリア5選」など、実際の悩みやニーズに寄り添ったテーマでページを作ることで、心をつかみやすくなります。

専門用語には補足や図解をつける、文字数が多くなるページでは要点を箇条書きにするなど、読みやすさにも配慮することで、離脱率の低下にもつながります。


④SNS・Googleマイビジネスとの連携

SNSは今や、情報発信の場としてだけでなく、集客や信頼性の構築にも活用できる重要なツールです。

InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなどを活用し、物件の紹介やスタッフの日常、地域イベントの情報などを発信することで、ユーザーとの接点を増やすことができます。

また、Googleマップ上に表示される「Googleビジネスプロフィール」の最適化も効果的です。

営業時間や写真、レビューなどを整備することで、ローカル検索で上位表示されやすくなり、来店や問い合わせのきっかけになります。

SNSやGoogleビジネスの更新をホームページと連動させることで、より幅広い層にアプローチし、信頼を積み重ねることが可能になります。


⑤定期的な更新と運用体制

せっかく良質なホームページを作っても、情報が古いままだと信頼性が下がり、ユーザーの離脱を招いてしまいます。特に物件情報は流動性が高いため、定期的な更新が不可欠です。

加えて、エリアガイドやお役立ちコラムなども、季節やトレンドに合わせて更新することで、検索順位の維持・向上につながります。

これらの更新作業を継続的に行うためには、社内での役割分担や運用フローを明確にすることが重要です。

例えば、月1本の更新目標を設定し、担当者と確認スケジュールを事前に決めておくと、無理なく継続できます。


⑥ブログ・コラムで専門性訴求

ブログやコラムは、SEO対策と専門性アピールの両方を兼ね備えた有効なコンテンツ形式です。

「住宅ローンの基礎知識」「賃貸契約でよくあるトラブルと対処法」「○○エリアの資産価値推移」など、ユーザーにとって価値ある情報を継続的に発信することで、「この会社は詳しい」「信頼できそう」といった印象を与えやすくなります。

長期的な視点では、コラムが自然検索流入の入口にもなり、ホームページ全体の集客力を底上げする効果も期待できます。

記事には内部リンクを活用し、関連する物件ページや問い合わせフォームへの導線も設けることで、集客と成約の両方を意識した設計に仕上がります。


集客効果を高める運用のコツ

ホームページを立ち上げただけでは、継続的な集客にはつながりません。

集客を成果に結びつけるには、日々の運用における工夫と改善が欠かせません。

以下では、効果を高めるための実践的な運用ポイントを紹介します。


アクセス解析を活用しよう

まず最初に取り組みたいのが、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを使ったアクセス解析です。

「どのページにアクセスが集まっているか」「どんなキーワードで検索されているか」「ユーザーはどこで離脱しているか」などを定期的に確認しましょう。

このデータを基に、人気ページを強化したり、離脱が多いページの内容やCTAを改善することで、着実に反響数を増やしていくことが可能です。


更新スケジュールを明確に設定する

ホームページは“更新され続けている”ことが信頼性に直結します。

ブログが半年以上更新されていなかったり、物件情報が古いままでは、ユーザーの信用を失ってしまいます。

最低でも月1回は新しい記事や情報を追加することを目標にし、定期更新のスケジュールを事前に設定しておくことをおすすめします。

専任担当者がいない場合でも、社内で「誰が、いつ、どの内容を担当するか」を明確にすれば、継続しやすくなります。


ユーザーの動線を意識した改善

運用中は、ユーザーが「どのようにサイト内を移動しているか」=導線設計にも注目しましょう。

たとえば、物件ページからお問い合わせまでスムーズに進めているか、他の関連情報にアクセスしやすい構成になっているかを確認します。

必要に応じて、パンくずリストや関連リンク、ページ下部のおすすめ記事などを設置することで、回遊率を上げ、離脱率を下げることができます。


A/Bテストで最適な表現を見つける

CTAボタンの色や文言、配置を少し変えるだけで、クリック率や反響が大きく変わることがあります。

こうした違いを検証する手法が「A/Bテスト」です。

「無料相談はこちら」と「まずはお気軽にご相談ください」では、反応が異なることも多いため、実際のデータを取りながら改善していくことで、最適な表現を導き出せます。


まとめ

ホームページ集客を成功させるには、「地域に特化し、ユーザー視点で価値ある情報を発信し続ける」ことが何より重要です。

今回ご紹介した6つのポイントを参考に、自社サイトを見直し、まずは取り組めることから一歩ずつ改善を始めてみてください。継続的な運用と改善こそが、着実な反響アップへの近道です。


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