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企業ビジョンと社員教育の結びつきがもたらす効果

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企業ビジョンと社員教育の結びつきがもたらす効果

深刻な人手不足で悩む不動産会社…

しかし、多くの会社が理念やビジョンを掲げていません。 

人材不足だからこそ今やれることは、共感できる理念やビジョンを明確にすることです。 

また、不動産会社が行う社員の評価制度についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。


<目次>
クラスコが掲げる理念やビジョン
 GO FUN(FAN)
 行動指針は目に留まる場所に
 オペレーションシステムをアップデート
 全社で成長する
クラスコの社員評価制度
まとめ


クラスコが掲げる理念やビジョン

「就職活動において重視している項目」と言うアンケートでは現代のビジネスと生活において、成長性と安定性が至上命題となる中、大学生の就職志向も興味深い変化を遂げています。

1番目に重要な要素は「企業の将来性」です。

2番目は「共感できる理念やビジョン」であり、企業側にはこの共感を引き寄せるための採用プロセスがますます重要視されているのです。

3番目にはワークライフバランス、生産性の向上が求められています。

この3つが求職者が求めるポイントなのです。

結論、しっかりと利益を出し、将来性のある会社を作りあげなければなりません。

それだけでなく、働き手にとっては会社のビジョンに共感できることも重要なポイントなのです。

ビジョンがなければ、方向性はぼんやりとして、進むべき先が不透明になります。

チームメンバーはバラバラの方向を向いてしまい、会社が行きたい方向へ向かえません。

一方で、明確なビジョンが存在すれば、スタッフは一つの目標に向かって一丸となります。

共通のビジョンに向かうことで、行きたい方向へ会社が進むことができます。


不動産会社の採用において「会社の理念やビジョン」が伝わっているかということは、人が辞めないようにするためにも重要です。

「会社の理念やビジョン」を社内に浸透させることには多くのメリットがあります。

たとえば、組織全体での連帯感が育まれたり、従業員の参加意欲が向上して退職率が低下したり、従業員が自発的に行動するようになったりと、様々な効果が期待できます。


そして、多くの企業が理念浸透の重要性に気づき実行し始めています。

HR総合調査研究所の調べによると、「社員に企業理念を浸透させることの必要性」について肯定的な回答をした企業は全体の98%に上りました。

参考:HR総合調査研究所・「企業理念浸透に関するアンケート調査」結果報告

https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=77


GO FUN(FAN)

クラスコのビジョンは

世界中に「楽しい人」「ファン」を増やす です。

少し、リニューアルして短く、覚えやすく、「GO FUN(FAN)」としました。

楽しいとファン作りを掛け合わせてロゴを作成しました。

「世界中に楽しい人を増やす」というビジョンを達成するためのミッションに「DO IDEA」という言葉を掲げております。

人生楽しい人を増やすために、様々な課題を発見し、アイデアを実行し楽しい人を増やしていくということをミッションにしています。

これから人口が減っていく日本において課題を改善し、アイデアを実行し、みんなで変わっていこうということをメッセージとした、インナーブランディングになっております。

会社の目指すところがきちんと伝わるか、働き手や求職者にきちんと伝わるかということがポイントです。


さらに、ビジョンとミッションの動機付けにプラス教育を結びつけていくことを大切にしています。

私たちは、DO IDEAを通じて、GO FUN(FAN)を実現しようという社員教育を行っています。

ただ社員教育をするのではなく、会社のビジョンやミッションに結びつけた社員教育を行います。

これは、会社のブランディングが出来ていないと行うことができません。

働き手によっても、働く意味や会社に共感できるビジョンやミッションがないと、辞めてしまうリスクに繋がりますし、採用することすら難しくなります。

そういう意味でも、ビジョンとミッションの動機付けにプラス教育を結びつけることは大切なのです。


行動指針は目に留まる場所に

行動指針とは、経営理念・企業理念を体現する具体的な行動を明文化したもので、これからしようとしている行いが適切な行動かどうかを判断する基準となるものです。


たとえ理念を設定しても、それを定期的に目にしなければ時間が経つにつれて忘れられてしまいます。

理念を常に意識するためには、日常業務の中でその理念を見る機会を設けることが重要です。


【クラスコグループの行動指針「8ACTION」】

これを階段の踊り場など、社員がよく通り目にとまる場所に掲げています。

もちろん、お客様からも「この看板は何ですか」と聞かれることもあります。

その時に、「クラスコではこういったことを大切にしています」と自信を持って語ることができるようにならなければいけません。




クラスコグループの行動指針「8ACTION」

「人生、楽しい人」を増やすために
クラスコは8つの指針に沿って行動します。


1.DO

クラスコは約束を必ず実行に移します。
絵空事ではなく、愚直にひとつひとつ責任を果たしていくこと、実行こそ顧客に価値をもたらすことであり、社会に変化をもたらすいちばん重要な力と考えています。


2.DARWIN

環境に応じて変化できる、強い生命だけが生き残ってきた…ダーウィンが提唱した進化論を、肝に銘じて変化しないと社会を生き残れない。変化できないということは、衰退を意味します。お客様のご要望や社会の変化に応じて仕事のやり方や仕組みを見直し、柔軟に変化します。


3.PENGUIN

敵がいるかもしれない海に、餌を求めて最初に飛び込むペンギンのことを「ファーストペンギン」と呼びます。わたしたちは、お客様や社会のニーズに合ったサービスを生み出し、課題を解決するために、変化を恐れず、勇気を持って一番に行動する「ファーストペンギン」であり続けます。


4.SPONGE

お客様満足度100%のために、まず、お客様が何を求めているのかをフィルターなく受け止めます。さまざまな出会いや価値観を自分の力にし、それをまたお客様・社会へ還元できるよう、吸収力・柔軟性を組織の価値観として大切にします。


5.ANTENNA

お客様から何を期待されているのか。クラスコに期待していることはなにか。社会が求めていることはなにか。意識を常に、自分たちの内側ではなく、外側に向けること。お客様のご要望をくみとるにも、ビジネスを創るにも、受信力が重要になります。


6.CONNECT

仕事とは、お客様とクラスコの信頼のつらなり。一期一会のご縁を、全てたいせつに紡ぎ続けます。そのために、いつ何時も、目の前の仕事に誠心誠意対応することを基本とし、全力を尽くし続けます。


7.MAKOTO

どんなにすばらしいスキル、ビジネスモデルもそこに心がなければ、本当に人をよろこばせる仕事になりません。クラスコの一挙手一投足。そのすべてに「誠」の心を込めて行動します。


8.QUEST

世界中の変化に合わせて、お客様のニーズも絶えず変化してきています。現状にも満足せず、もっと喜んでいただける方法はないか、もっと私たちに解決できる分野はないかと、絶えず探求し続けます。


オペレーションシステムをアップデート

会社全体で成長するために、オペレーションシステムをアップデートし、弊社では、個々の貴重な経験から生まれる "暗黙知" を、共有可能な "形式知" へ変貌させています。

知識を言葉にし、映像に収め、それをナレッジ化する。

こうして、共に効率化を追求し、進化への一歩を踏み出すのです。

今の世代、デジタルネイティブたちは自分の知りたい情報を自力で探し出すアクティブな姿勢を持っています。

また、繰り返し同じことを尋ねるのは、質問者も受ける側も避けたいものです。

わからないことに対処する習慣として、EラーニングやWEBマニュアルの活用が効果的です。

知識を言葉にし、映像に収め、それをナレッジマネジメントでみんなで効率化することを目指しています。

これにより、ストレスを軽減し、働きやすい環境が生まれ、離職率の低下に寄与します。

さらに、会社全体が強くなるので、スタッフ一人が辞めてしまっても、ノウハウは残るので共有することができるのです。

"形式知" へ変わることで、人に依存しないという大きなメリットが生まれます。


全社で成長する

弊社のブランドメッセージ「DO IDEA」はアイデアを生み出すだけでなく、実行する意義を追求します。

クラスコでは個々の成功を称え、共有する社内のビッグイベント「DO IDEA AWARD」で表彰します。

今年で11年目になる「DO IDEA AWARD」では、昨年までに383のアイデアが社内で生まれました。

ここで全スタッフは新たな知識として習得し、それを自分たちの部署の向上に活かすことで、個人の知識が全員の知識へと変わります。


クラスコの社員評価制度


クラスコでは、会社の中で、S1〜M3まで段階的にステップアップできる過程を全て言語化しています。

「S1クラスの人にはここまでなってほしい」

「M1(マネージャー)クラスの人にはここまでの仕事をしてほしい」

というように、全て言語化し明確な指標を出しています。

そうすることで、自分でここまでやらなきゃいけないと振り返ることが出来ます。

事前に自分がどの程度の業務レベルを求められているかを知っているため、業務が進めやすく、目標設定がしやすくなります。

評価に関しては、毎月1 on 1面談を行うのですが、その際にセルフチェックリストを活用しています。

セルフチェックリストでは、単純に言うとポジティブなのかネガティブなのか、自分に対する厳しさなどもわかります。

質問への言語化された答え方1つをとっても、理解力がわかってきます。

はじめに「ここまでしてほしい」と言うことを伝え、自己採点をしてもらうことで、出来ている出来ていないと感じるギャップもわかるので、毎月の面談でも「もう少しここはこうしてほしい」という修正も出来ます。

そして、指標を達成するためのサポートとして、eラーニングやウェブマニュアルを活用しています。


クラスコの制度では、本人の成長目標と上長の成長させる目標が2つがあるので、どちらも達成させるという意識に大分変わってきたと感じています。


まとめ

多くの企業がビジョンやミッション浸透の重要性を認識しているにもかかわらず、実際にそれを達成している企業は多くありません。

ビジョンやミッションの浸透が成功しない原因は多様で、一つの解決策が全ての企業に適用できるわけではありません。

しかし、ビジョンやミッションを単に作成してそれを放置してしまうのは意味がなく、重要なのは各従業員がその理念を深く理解し、自分の考えを持ち、自らの言葉で表現できるようになることです。

その一つの方法として、会社のビジョンやミッションを結びつけた社員教育を行うことが重要と言えるでしょう。


本記事は以下の動画を参考に作成しています。

より詳しく解説しておりますので、是非ご視聴ください↓

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