賃貸管理でよくあるクレーム・トラブル6選
2020.06.25
♦ このような方におすすめ!
そもそも人間の脳は、一度に複数のことに注意を向けることが出来ず、マルチタスクといったものは「見せかけ」に過ぎないー
よく巷で言われているマルチタスクといったものは、タスクからタスクに「スイッチ」しているだけで、脳の仕組みとして『マルチタスクといったものは存在しない』
本書はマルチタスクに対する誤解を解き、シングルタスクで一点集中することで「超」効率化を図れるといった事が述べられています。
このコラムをお読みいただき、是非とも本書を手に取り、日々の不動産実務にお役立て頂ければ幸いです。
1 「マルチタスク」は現代病。「同時進行」をやめるだけで成果は上がる
2 シングルタスクで脳が力を発揮できる『最高の環境』をつくる
人手不足で人の入れ替わりの激しい不動産会社ではこのようなケースは結構あるのではないでしょうか。
『仕事の幅が広がる』と言えば聞こえは良いですが、『本当にやらなければいけない事』が出来なければ意味がありません。
では、なぜ多くの人がこの「マルチタスク」といった現代病に感染しているのでしょうか・・・
「同時進行」をやめるだけで効果はあがる
私たちは必死になって複数のタスクをこなそうとしているー
考えてみれば、一度に複数の事をこなそうとすること自体「気が散っている」状態であり、そんな状態で成果など上げられるわけがありません。
本当に成果を上げたいのであればシンプルに目の前のことに集中する集中力と環境を設けることが必要です。
そもそも人間の脳は複数のことに注意を向けられないー
スタンフォード大学の神経科学者エヤル・オフィル博士は「人間は実のところマルチタスクなどはしていない。タスク・スイッチング(タスクの切り替え)をしているだけだ。タスクからタスクへと素早く切り替えているだけである。」と説明しています。
要するに【何かをするときに】【別のタスク】に集中することはできない。なぜなら2つのタスクの間で「干渉」が生じるから。
「自分は同時に別のタスクをこなすことができる!」と主張している人がいるなら、それは単なる「勘違い」であり、タスクの切り替えを瞬時に行っているだけです。
そのような働き方では、脳の疲労度が増すだけで、1つの作業に没頭しているときよりミスを犯しやすくなり、仕事の質としては低レベルなものとなってしまいます。
大切なのは『一つの業務に集中すること』シンプルにこれにつきると言えるでしょう。
複数ある業務に対して一点集中するコツは周囲の環境と自分の思考をコントロールするところから始まります。
そしてここが本書の1つ目のメインテーマとなります。
詳しくは本書を手に取り読んで頂きたいところではありますが・・・
簡単にその内容をまとめさせていただきました。
まずはここから!一点集中するコツ。
『思考のコントロール』と言われると敷居が高くなりますが、要するに脳への負担を減らし、自分が本当にやるべきことを明確にすることで一点集中できるフローに入ることが出来ます。
職場の規模が大きくなればなるほど、マルチにこなすことも必要になることでしょう。
しかし、それではただいいように扱われるだけで、成果物としては中途半端なものしか生まれません。
もし、「忙しかったけど今日なにも成し遂げてない」などの事があるようであれば、一度自分の業務をシンプルに見直すことをお勧めします。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌が「きわめて能率のいい社員の働き方」といった特集記事を組んだことがあるー
この社員は出社後すぐに仕事にとりかかり、1日に数回リフレッシュタイムを挟んでいることがわかりました。
”休憩を定期的にとる方が、成果をあげられる”
やるときはやる。やらないときは完全にやらない。この「オン」と「オフ」といったシングルタスクを明確に切り替えることが重要。
しっかりと休憩をとり、自分を「オフ」にする時間があるからこそ、「オン」の時に集中することができている良い事例です。
こちらが本書の2つ目のメインテーマとなります。
ここで重要なのが自分の行動一つ一つを洗い出し、類似タスクはまとめ、会話やメールは最小限に留めること。
全て記録しながら前進するー
シングルタスクは身に付けていく習慣であるといった認識をもちましょう。
「アポなしでの相談は断る」
「会議中は会議に集中する」※電話、メールは遮断
「メールは1日3回チェックするだけにする」
などなど、小さな目標をいくつか設定し、それを実行していくことで、目の前のタスクだけに集中し処理することが出来る様になってきます。
人の要求に「短時間」で効率よく対応する
人の期待をコントロールする―
ここまでの話をそのまま実践すると、人に無礼だと思われるのではないかと不安に思う人もいるのではないでしょうか?
本書のネタバレになってしまうため、あまり詳しくは書けませんが、シングルタスクを実践するうえで大切になるのが、自分の「習慣」を変えるだけでなく、他の人があなたに寄せる「期待」も変えていかなけらばいけません。一方的に自分の仕事だけをする!などといった傲慢な考えでは組織で働くことはできませんよね?そこであなたは、周囲があなたに寄せる「期待」をもコントロールしていく必要があります。
是非とも本書を手に取り、「シングルタスク」を実装するためのテクニックを学んで頂ければと思います。
本書には付録としてシングルタスクのメリット・マルチタスクのデメリットといった題材が用意されています。面白い内容なので一部抜粋で紹介させて頂きます。
前述のハーバード大学の調査結果として、毎日忙しく働く社員は1日に500回もタスクの切り替えしを行い、最も能率が高い社員はタスクを切り替える回数が少ないことが分かっています。
タスクスイッチングを繰り返すマルチタスクより、一つの事に集中するシングルタスクの方が、人間の脳が行う効率化に最も適していると言えます。
シングルタスクは時間を有効活用し、生産性を高めることが出来ます。
一つの作業に集中するために、自分は何に集中するべきかを明確にすることから始め、
他の人に敬意を払いながらも、必要な時には境界線を設けることで一つの作業に集中し、結果として相手にもいい結果を提供できるようなるのです。
是非とも日々の業務で「一点集中」を試みてはいかがでしょうか!
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