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【初心者向け】不動産業界の業界用語④税金・お金編

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【初心者向け】不動産業界の業界用語④税金・お金編

不動産会社に新しく入社した人からしてみると不動産は専門知識も多く、わからない用語が多くて難しいと思われるかもしれません。

しかし、業務をする上では確実に理解しておく必要があります。

今回は、そんな不動産業界の業界用語の中でも「税金・お金」に関するよく使われる用語についてまとめてみました。



〈目次〉
不動産の定番用語-税金
  固定資産税
  印紙税
  相続税
  贈与税
不動産の定番用語-お金
  仲介手数料
  管理費
  両手・片手
  指値
  初期費用
  内金
  敷金
  礼金
  AD
まとめ 


不動産の定番用語-税金


固定資産税

固定資産税とは、毎年1月1日(賦課期日)現在の土地、家屋、償却資産などの固定資産の所有者、つまり固定資産課税台帳に登録されている人(納税義務者) に対し、その固定資産の価格をもとに算定される税額をその固定資産の所在する市町村に納付する税金のことを指す用語です。

住宅用地は200平方メートル以下の部分を「小規模住宅用地」といい課税標準額が6分の1に軽減されます。

また、200平方メートルを超える部分を「一般住宅用地」といい課税標準額が3分の1に軽減されます。

軽減の上限は、その土地に建てられた建物の床面積の10倍までとなり、新築の建物に対する軽減措置もあります。


印紙税

印紙税法上の課税文書を作成したときに課せられる国税です。

印紙税法別表第1で課税物件(課税対象となる文書の種類・定義)、課税標準及び税率、非課税物件が規定されており、課税文書の内容、記載金額の多寡により税額が異なります。

なお、平成32年3月31日までの間に作成される、不動産の譲渡に関する契約書及び建設工事の請負に関する契約書のうち、一定の要件に該当するものは、印紙税の軽減措置の適用があります。


相続税

相続税とは、死亡した人の財産を相続したときや遺言によって財産を取得したときに納める税金のことです。

亡くなられた人を被相続人、相続によって財産を受け継いだ人を相続人といいます。

相続した財産は原則として全て課税対象となりますが、墓地、神棚、仏壇などは非課税です。

さらに、被相続人が支払っていた生命保険金や死亡退職金についても「法定相続人×500万円」までは相続税がかかりません。(今後税制の見直しが検討されています。)

相続人の借入金の額は相続財産から差し引きます。

不動産、株式など相続財産はそれぞれ一定のルールで見積もり、課税価格を求めます。


贈与税

「贈与」とは無償で財産を与えるという意味の用語で、「贈与税」とはこの贈与によって財産をもらった場合にかかる国税です(相続税法21条以下)。

贈与税は贈与を受けた側(受贈者)が納税義務者となります。

個人から1月1日〜12月31日までの1年間に基礎控除(110万円)を超える財産をもらった場合に、贈与税が課税されます。

また、個人から金銭や物をもらった場合だけでなく、次のような場合には贈与を受けたとみなされて贈与税がかかります。

自分が保険料を負担していない生命保険金を受け取った場合。債務の免除などにより利益を受けた場合などです。

ただし、死亡した人が自分を被保険者として保険料を負担していた生命保険金を受け取った場合は、贈与税でなく相続税の対象となります。

原則として、贈与を受けた年の翌年の2月1日から3月15日までに受贈者の住所地の税務署に申告納税しなければいけません。


不動産の定番用語-お金


仲介手数料

宅地建物取引業者が、その努力により売買・交換・貸借の契約を有効に成立させたときに、依頼者から支払われる成功報酬のことを指す不動産用語です。

媒介報酬、仲介報酬とも呼ばれます。

一般的には、売買の場合は契約を成立させたときに報酬の半額、残代金決済時にその残額が支払われ、また、賃貸の場合はその契約時に一括で支払われます。

しかし、売買の場合にその契約がローン特約などで解除された場合等は、報酬は返還しなければないけません。


管理費

管理費とは、集合住宅で、共用部分を維持・管理するために使われる費用のことを言います。

賃貸マンションの場合では、玄関ホール・廊下・階段・エレベーターなどが共用部分にあたり、廊下や階段の電灯交換や、清掃費用などに使われます。

なお、管理費は毎月かかった費用で精算する方法と定額制で清算する方法があり、定額制の場合、家賃の5%前後が相場と言われています。


両手・片手

両手・片手とは、不動産仲介会社の仲介手数料の受け取り方を表す、不動産業界の用語です。

仲介手数料を、売主・買主の双方から受け取る場合が両手、どちらか片方のみから受け取る場合が片手です。

通常は、売主から依頼を受けた仲介業者が、自ら買い手を見つけたら両手になり、異なる業者が見つけたら片手になります。


指値

指値とは、売買にあたって、客が指定する値段をいいます。

不動産の売買では、買主が希望する購入価格のことです。

買主が指定する「指値」に対して、売主が指定する値段を「出値」(だしね)といいます。

中古物件の売買などでは、買主が媒介業者(不動産業者)に価格交渉を依頼する場合があります。

売主と買主の交渉・調整を特定の媒介業者が行う場合もあれば、買主から依頼された媒介業者と、売主から依頼された媒介業者と、業者間で交渉・調整がなされるケースもあります。

調整の結果、実際に取引した価格を「成約価格」といいます。


初期費用

一般的に賃貸物件の契約時にかかる費用を「初期費用」といいます。

礼金、敷金、仲介手数料、前家賃、火災保険料、さらにここに引越し費用なども加わるため、かなりの金額にのぼります。

初期費用の一般的な目安は「家賃の約6カ月分」といわれています。


内金

売買代金や請負代金等を一時に支払わず、何回かに分けて支払う場合の最終回以外のものをいいます。

手付とは違い、契約が解除になった場合は返還される性質があります。

また手付は契約の義務が履行されれば代金に充当されるのに対して、内金は交付される時点ですでに代金の一部となります。


敷金

敷金とは、主として建物の賃貸人が、賃料その他賃貸借契約上の債務を担保するため賃借人に交付する金銭をいいます(民法316条、同法619条2項参照)。

このほか権利金、保証金等も授受されることがあり、その性格及び内容は当事者の合意によることになるが、敷金は契約が終了して、建物を明け渡した後に未払い賃料があればこれを控除したうえで返還される特徴があります。

賃借人は契約継続中に敷金によって不払賃料に充当させることはできません。敷金返還請求権は建物等を受け渡したときに発生しますので、賃借人の建物等の明渡しと同時履行の関係にはありません。

また敷金には利息を付さないのが普通で、建物の所有権(賃借人の地位)が移転したときは、新所有者に引き継がれます。


礼金

礼金とは、不動産の賃貸借において当事者間で授受される金銭の一つで、入居するときに家主に対して支払われる金銭を指す不動産用語です。

地域の習慣により、不動産の賃貸借契約に際し、借主から貸主に支払われる一時金の一種です。

通常は返還を要しないものとされ、賃料の前払い的性格を有します。また、賃貸借の契約期間が長期で、譲渡又は転貸を認める契約条件の場合は権利の譲渡的性格を帯びているものがあります。

このように、礼金の性格については、賃料の前払、借地権設定の対価等と様々な考え方があり、必ずしもはっきりとはしていません。


AD

ADとは広告費(Advertisement)を指し、貸主側として仲介会社に提示するものになります。

仲介手数料分を超えて特別な広告などの集客にかかった費用に相当する分として支払うことが一般的です。

しかし、実務的には仲介会社に対して優先して客付をしてもらうための報酬として使われることが多いです。


まとめ

金銭に関係する部分はビジネスマンとして必須の知識です。

ややこしい用語も存在しますがそれぞれ違いを理解して覚えるようにしましょう。





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