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【最新】不動産テックカオスマップ第8版をカテゴリー別に解説

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【最新】不動産テックカオスマップ第8版をカテゴリー別に解説

2022年8月8日に一般社団法人不動産テック協会より、最新の不動産テックカオスマップが発表されました。

最新版の第8版は15カテゴリー、430サービスの掲載となりました。

不動産テックで人々の生活を革新するための「新しい価値の提供」が求められている昨今、どのような新テックが追加されたのでしょうか。

不動産テックの傾向とともに紹介いたします。


〈目次〉
最新不動産テックの市場規模
最新不動産テックカオスマップをカテゴリー別に解説
 ローン・保証
 業務支援
 不動産情報
 物件情報・メディア
 価格可視化・査定
 クラウドファンディング
 VR・AR
 マッチング
 loT
 リフォーム・リノベーション
 スペースシェアリング
まとめ


最新不動産テックカオスマップの市場規模

不動産テックカオスマップ第1版はわずか80サービスでした。

最新版(第8版)の不動産テックカオスマップでは430サービスに増え、不動産テックの市場規模はその知名度とともに拡大傾向にあることがわかります。

元々、不動産テックは海外の方が認知されており、2021年には海外企業が日本国内に進出しはじめました。

コロナ禍でも不動産テックサービスは日本国内だけではなく、海外でも追い風です。

注目される国内のサービス提供企業として、

・スマートロックの活用による置き配

・定額制(サブスクリプション)の住むホテル

などが、新たに紹介されています。

将来的にドローン(無人航空機)配送、海外で進む3Dプリンターの住まいづくり、スマートシティやデジタルツインなど新たなテック活用も望まれており、ますます不動産テック市場は拡大する見込みです。


最新不動産テックカオスマップをカテゴリー別に解説

「不動産テック」というキーワードへの注目度は高まっているものの、具体的にどのような技術が存在し、どう活用できるかということについては共有が進んでいません。

そこで活用したいのが、不動産テック協会が発表しているカオスマップです。

カオスマップを参考にすることで、具体的にどんな技術が存在し、どう活用すれば良いのかのヒントを得られます。

不動産テックのカオスマップには、現在15のカテゴリーに分かれて技術が分類されています。

約1年ごとに内容のアップデートも行われており、最新版は2022年8月8日に発表されました。


一般社団法人不動産テック協会  

ローン・保証

不動産を取得する際に必要なローンを組んだり、保証のサービスを提供することもテックによって効率化が進んでいます。

不動産業者の住宅ローン業務を支援アプリに代行してもらうことで、営業に人材を割けるというメリットがあります。

住宅ローンは金融機関にとって個人向け貸し付けの大半を占める重要な事業ですが、近年は長期的な低金利局面が続いています。

収益性が低下する中で、不動産テックを使い集客力の向上を図ります。


業務支援

第7版の「仲介業務支援」と「管理業務支援」の2カテゴリーが第8版では「業務支援集客」、「業務支援・顧客対応」、「業務支援契約・決済」、「業務支援・管理・アフター」、「業務支援設計・施工」と更に細かく分けられました。

不動産取引や集客、対応、管理などの業務を効率化し、顧客満足度の向上や収益性の向上を図るために利用できます。


不動産情報

最新の不動産情報を確認する上でも、最新テックは活躍します。

不動産登記情報をデータベース化し、情報取得や解析・可視化を補助するシステムを提供します。

建ぺい率など、直接物件情報に関連しないデータの収集、および分析も自動化することで、データ活用のさらなる機会を創出できるのです。


物件情報・メディア

今や、物件探しにweb・メディアへの情報掲載は欠かすことが出来ません。

不動産屋へ行き物件探しを行う前に、webサイトで物件をある程度絞り出すことが当たり前なのです。

不動産情報や広告を各種メディアに掲載することも、不動産テックのサービスです。

新築・中古・売買・賃貸ともに豊富な情報を掲載しており、都道府県別、間取り別で更に詳細に絞り込むことが簡単に出来ます。

物件ごとに周辺情報や口コミも掲載されており、顧客にとっては信頼できる情報の一つになっています。

近年、Webから内覧の予約まで行える無人の不動産サービスも登場しています。


価格可視化・査定

不動産価格を正確に査定する上で、不動産テックの活用は重要です。

幅広いデータ活用の環境を実現し、現在の不動産価格と将来の査定額を正確に算出できるようになります。

データの蓄積や解析技術の向上によりこの価格可視化のカテゴリーも第7版では20サビスでしたが、第8版では26サービスへと増えています。


クラウドファンディング

クラウドファンディングは、オンラインプラットフォームを通じて個人・法人を問わず投資家を集め、資金調達を容易に実現するための技術です。

一人当たり数万円の少額投資でも、数千人が集まればその額は決して無視できないものとなります。

クラウドファンディングは23サービスから11サービス増え、34サービス掲載されています。


VR・AR

VR・ARサービスは引き続き増加し、31サービスから39サービスが掲載されています。

VRとARは、新しい映像体験を提供できるとして注目を集めている技術です。

VRとは「仮想現実」を扱う技術で、実際には存在しない仮想空間を体験できるというものです。

一方のARは「拡張現実」と呼ばれます。

特殊なゴーグルやカメラ技術を使うことで、現実空間に実在しないオブジェクトを生成し、現実と仮想の融合を体験できます。

不動産の物件を選ぶ際には、実際に現地で確認することが基本でしたが、その考えも2020年に流行したコロナの影響で180度変わりました。

実際にVRを使ったバーチャル内覧や、インテリアをARで配置したり、建設予定地に完成予定のマンションをARで表示したりといった使い方が実施されています。

IT技術の発展をコロナが後押しするような形になったのかもしれません。


マッチング

シェアスペースやリノベーション業者のマッチング以外にも、マッチングサービスの使い所は存在します。

建設機械をオークション形式で取引するためのサービスや、リフォーム業者や税理士などマッチングサービスは幅広く存在します。

こちらも44サービスから2サービス増え、46サービスが掲載されています。


loT

IoTは「モノのインターネット」と呼ばれています。

高度なセンサーと5G通信といった高速通信を活用することで、データをリアルタイムで収集し、活用します。

例えば、インターネットを経由してエアコンや照明、家の鍵などを操作することができます。

最近では、音声操作で室内の空調管理やライトの光量調節などを可能にするスマートスピーカーが発売されていますが、そちらもIoTを生かした技術の一つです。


リフォーム・リノベーション

2018年に空き家率が過去最高になったことで、リフォーム・リノベーション領域は促進されています。

SDGs、ESG、BCPを意識したサービス出現し、2023年さらに注目を集めている領域です。

問題になっている空き家や中古住宅を活用し、新たな付加価値をつけるのです。


スペースシェアリング

不動産や空きスペースをシェアするサービス、もしくはそのマッチングを行うサービスです。

長期の賃貸契約ではなく、数日〜数ヶ月間の契約を前提とした短期間での物件活用を促すサービス全般を指します。

最近では、自分の使っていないスペースを他人に貸し出すようなサービスが広まっています。

家の空き部屋を旅行者に貸し出すサービスがすでに行われているところもあります。

自動車や住居、不動産など、あらゆるものに対して「所有する」ことから「借りる」ことに変化しています。

こちらも36サービスから大幅に増加し、第8版では59サービスが掲載されています。


まとめ

第8版の不動産テックカオスマップについて、第7版と比較しながら解説しました。

次回はどのような新サービスが登場するのでしょうか。

今後の「新しい価値の提供」が楽しみですね。


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